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認可保育所未来のひろば園長西村先生

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DSC09435編集部 PICKUP

形無き形を求める!? 生命の規則性と不規則性が生むカオス理論的保育園
またまた困った園長先生に出会っちゃいました。西村園長がその人なのです。保育園の園長先生のイメージを大きく変える「特殊な感じ」の方。そんな感じ。自然体で、気さくな人柄とは裏腹に、自分が描く保育の形を具現化するために邁進するその姿勢は、色に例えると…ビビットカラー。強烈な色を放つその感覚は、色あせないが、見るものを二分する。これだけの個性的な園長が運営する「認可保育所 未来のひろば」に入ると、これまでの「昭和な保育」のイメージとは一線を画す「平成保育」を肌で感じさせます。ある意味人間力が問われる一番難しい保育スタイルを目指している保育園。無秩序な変化のようでいて実は規則性を持った秩序が生まれる??まずは読者に変わってこのニューカマー「平成保育」を切ってみます。

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保育目線

保育の価値観は、保護者ではなく、預かる子どもの目線で決める
杜の里イオンの裏手にあるこの保育園。新しい街並みに溶け込む近代的な建物と、安全が確保されながらもオープンとなっている園庭からは、通りからも子どもたちの楽しそうな様子が見てとれます。玄関エントランスは広く明るい。そして玄関から入ってすぐに目に付くのは、広々としたランチルーム。白い空間にウッディーなテーブル&チェアーが生えます。そして目を下に向けると、ランチルームは反時計回りに矢印が張ってるのです。園内を紹介してくださった主任先生にお伺いしたところ、子どもたちはその矢印に従ってまわり、自分たちで配膳するのだとか。「当園では保育士が指図するのではなく、みんなが気持ちよく利用できるよう説明するだけなんです。」ほほぅ。と感心していると、確かに園内は子どもの元気な声は聞こえるが、保育士さんの声がほとんど聞こえてこない。「うちの園では、大きな声を出さないようにしているんです。子どもに負けないよう大きな声を出していると、そのうち大きな声の掛け合いになってしまうんですよ。」なるほど。「こどもの自主性や主体性を育てるには、下手な決まりをいっぱい作っても意味ないんです。自分たちで考え、行動できるお手伝いが重要なんです。」
西村先生が言われる通り、保育にあたられている先生たちは、大声を張り上げることなく、普通の声で一人一人の園児に会話している様子がうかがえます。また2階に上がると3歳以上の子どもたちのクラスが、壁もなく広々とレイアウトされた家具で仕切られている「3歳以上児は異年齢混合保育なんです。」へぇ~縦割りですか?「異年齢混合保育の良いところは、年上の子は年下の子に対して優しく対応することを通して、自信につながるんです。お手伝いなどお世話をすることで、見守ることが自然にできるようになるんです。教えることで遊びに広がりがでて、創意工夫するようになるんです。年上の子としての自覚が持てるようになるのも大きいですね。また年下の子どもは、年上の子に対して、憧れや目標を持ちますよね。大きくなりたいって気持ちが大きくなりますし、自分がしてもらったように、年下の子に接することができるようになるんです。」ここでも自立心が育つ工夫がなされているんですね

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保護者目線

杜の里イオン近くの好立地。新園舎もGood!
子どもを主眼に置いた保育スタイル。働く保育士さんにしてみると、創意工夫が必要な保育スタイル。ここまで作り上げるのには園長先生の努力があったとか。保育時間は朝7:00~延長保育で19時まで、入園は産休明け2カ月から受け入れてくれます。保護者は田上町を中心に広域から来られているとのこと。「うちの特色はね、スタイルがないのがスタイル(笑)ぐにゃぐにゃ~っとした。んん~言葉で表せないなぁ・・・」園長先生は、この特殊な保育園の流れを作るのに、アドバイザーを招き、研修会などで先生たちと意思の疎通を図り、今に至ったのだという。「うちの利用者は100%子どもが主体。だから子どもたちが心地よく生活できる場を作り上げるんです。」それは養護と教育が一体となって行う保育。通ってくる各年齢の子どもたちに一番必要なものを提供する。「保育は預かりって思われがちなんだけど、保育そのもの、生活そのものが幼児教育なんです。だからうちの子ども達には余計なことはあえてしない。学びたいという気持ちを育て、まるで乾ききったスポンジのような状態で、小学校に送ってあげる。するといろんなことを教えてくれる小学校の先生をリスペクトして、いろんなことをどんどん吸収する。学びたいっていう気持ちが大事だよね。」小学校の教員もされていた西村先生だからこその言葉です。実際この保育園の先生たちは、他の保育園や幼稚園へ研修に行ったり、小学校に出向き、学校と保育園の連携や役割、子どもたちの目線で考えることを大事にしているのです。
スタイルがないスタイルの保育。この園ではいわゆる運動会や表現会などを設けず(ぽいことはやっているのよ!園長談)、子どもたちの生活から湧き上がってくる自主性や主体性をくみ上げる方法をとる。「形やルールを作ってしまうと、いつか時間がたってしまうとそれは形骸化(けいがいか:誕生・成立当時の意義や内容が失われたり忘れられたりして,形ばかりのものになってしまうこと)してしまい、なぜそれが子どもたちにとって良いことなのかを考えなくなってしまう。それは形にこだわってしまうからなんです。『うちの園の伝統です!』とか、『昔からやっていたから。』みたいなものがそれですよ。」

園長先生からの子育てアドバイス
お母さんたちからよく聞くのは、「勉強ができる子になってほしい」とか、「運動・スポーツができる子になってほしい」とか。そんなお母さんたちに僕はよく聞き返す。「自分はどうだった?」ってね。と同時に「自分は今幸せ?」って。何やってても幸せって思えない人生ならやっぱり面白くないよね。大人たちが幸せを感じられないでいるなら、子ども達だって同じだと思うんだよ。幸せって主観だし、自分で幸せって感じられればいいこと。どんな状況でも幸せを感じられる人になってほしい。大人としてもそうあってほしいし「楽しんで前向きに生きる」そんな子育てをしていれば、いいんじゃないかなあ。