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秋から冬に流行する感染症

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めっきり冷え込んできましたね。いかがお過ごしですか?子育てナビゲーター茂呂平哉です。
今年ももうわずか。子育てでバタバタしているうちにもう1年が過ぎちゃいます。
年末は何かと気忙しくなる時期、お仕事されているパパママも忙しさMaxです。そんな時期だから気を付けたいのが感染症。子どもがかかってもかわいそうだし、パパやママがかかってもお仕事に差し支えてきますので、十分に気を付けたいですね。世界はエボラ出血熱が話題ですが、今月は特にこの時期から気を付けたいRSウィルス、インフルエンザ、ノロウィルス、溶連菌感染症をピックアップしました。

記事内容は、平成24年4月1日付最新の知見を踏まえ、修正・加筆が行われた、最新版「保育所における感染症対策ガイドライン」の内容を一部抜粋・引用しております。

そもそも感染って?
ウイルスや細菌などの病原体が宿主(しゅくしゅ)(人や動物など)の体内に侵入し、発育又は増殖することを「感染」といい、その結果、何らかの臨床症状が現れた状態を「感染症」といいます。病原体が体内に侵入してから症状が現れるまでにはある一定の期間があり、これを「潜伏期間」といいます。潜伏期間は病原体によって異なり、乳幼児がかかりやすい感染症の潜伏期間を知っておくことが必要です。感染症が発生するためには、その原因となる病原体、その病原体が宿主に伝播される(伝わり、広まる)感染経路、そして病原体の伝播を受けた宿主に感受性が存在する(予防するための免疫が弱く、感染した場合に発症する)ことが必要です。
病原体、感染経路、感受性宿主の三者を、感染症成立のための三大要因といいます。乳幼児期の感染症の場合は、これらに加えて宿主である乳幼児の年齢等の要因が病態に大きな影響を与えます。

保育園・幼稚園での感染症対策って大変なのよ?!

  • 保育園や幼稚園は、毎日長時間にわたり集団生活をする場所。午睡や食事、集団での遊びなど濃厚な接触の機会が多く、飛沫感染や接触感染への対応はすっごく大変。
  • 乳児は床を這う、手に触れるものを何でも舐めちゃいます。
  • 先生たちがいくらおもちゃやみんなで使うものを衛生的に管理しようと思っても、現実的には難しいのが実際。幼稚園は3歳からですが、保育園は乳児から保育してくれていますので、3歳未満の子に「正しくマスクを装着しましょう」とか、「遊んだあとは30秒以上適切に手を洗いましょう」なんて言ったって難しいでしょ?

乳児(1歳未満)の場合には生理学的特性として、以下のことが言えます。

  • 感染症にかかり易い:母親から胎盤をとおしてもらっていた免疫(移行抗体)が生後数ヶ月以降に減り始めるので、乳児は感染症にかかりやすい。
  • 呼吸困難に陥り易い:成人と比べると鼻道や後鼻孔が狭く、気道も細いため、風邪などで粘膜が腫れると息苦しくなりやすい。
  • 脱水症をおこしやすい:乳児は、年長児や成人と比べて、体内の水分量が多く1日に必要とする体重あたりの水分量も多い。発熱、嘔吐、下痢などによって体内の水分を失ったり、咳や鼻水等の呼吸器症状のために哺乳量や水分補給が低下すると脱水症になりやすい。

a0006_001426_m特に保育園の場合は抵抗力が弱く、体の機能がまだ未熟な赤ちゃんや1、2歳の子どもたちの特性を考えて感染予防をしなくちゃならない大変さがあります。
例えば、保育園ではインフルエンザウイルスやノロウイルスなどの集団感染がしばしば発生しますが、これらの感染症においては、感染してしまった子自身はほぼ症状が消失した状態となった後でも、ウイルスを排出していることがあるんです。その子が症状回復後すぐに登園しちゃった場合、周囲に伝播してしまう可能性があるってわけです。保育園、幼稚園での感染を防止するためには、自分の子が感染した、もしくは感染したかも?って時に、各感染症の特性を保護者であるパパママが理解して、感染力が大幅に減少するまでわが子の登園を避けることも考えなくっちゃいけないってことなのです。「こんなに休んでたら会社クビになっちゃうよ」って気持ちもわかるけどね。やっぱ感染していない子にもうつしてしまうことを考えると、文句ばっかりは言ってられないのね。

こんな子もいるのよ!
・たとえ感染していても全く症状のない不顕性感染例
・症状が軽微すぎて気が付かない軽症例

このパターンだと当然病院受診もしないで、登園しちゃう。悪意はないんだけどこれで感染拡大しちゃうのね。少なからずこういう子も存在していることを理解した上で、みんなで感染対策に取り組んでいくことが大事なのです。

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もう一つ重要なのがコレ
先生たちが日々、感染予防の努力を続けていても、園内への様々な感染症の侵入と流行を完全に阻止することは不可能である。ということなのです。保護者はその施設を共有する一員。更にその上で感染症が発症した場合には、その流行の規模を最小限にすることを意識しなくちゃいけないのです。
子どもの命と健康を守ってくれる保育園や幼稚園。もちろん先生方に気を使っていただくことも大事ですが、私たち保護者も、乳幼児の特徴をよく理解することが大切です。保育園・幼稚園の伝染病対策を徹底しようとすれば、当然これは園任せということではなく、子どもたちを見ていただいている私たち保護者も、十分に理解してそれぞれの世帯が協力する姿勢が必要です。ということは、自分の職場でインフルエンザにかかった人がいて、そのままお迎えに行っちゃうと自分が知らず知らずのうちに、感染源!!になってしまうこともあるわけです。
気にしすぎはよくないですが、意識だけは持っておきたいですね。

→そんな感染症のこと、もっと知っておいて損はない!

 

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